はじめに 「皮膚とこころ」とは

本ニュースレターのコンセプト

皮膚は、体の中のあらゆる器官のうちもっとも表面にあり、人から見える「私」を形づくる大切な部分です。肌が綺麗なとき、自分に自信が持てたり、人とも積極的に交流できる人は多いはず。肌は「私」と「社会」との接点でもあるのです。

肌は、気温や季節の変化など外界からの刺激を受け取り、私の内側で巻き起こる感情の揺れや生活のリズムに合わせて、揺れ動く性質を持っています。

自分のものなのに、自分の意思ではコントロールできないこともしばしば。ニキビに肌荒れ、乾燥、黒ずみ、思わぬ怪我、傷跡……。

ああ、乾燥がひどいなあ、あれ、ちょっと日焼けしちゃった?この前の傷、まだ治らないの?

肌の状態に一喜一憂したり、人前でうまく笑えなかったり、予定していたイベントをキャンセルしたりと、私たちの心や行動は、皮膚と切っても切り離せない関係にあります。

しかし、この密接な関係は、しばしば切り分けて扱われます。病院では、皮膚の悩みは皮膚科、心の問題は精神科と、それぞれ別の医科で切り離したうえで治療が行われます。

でも、本当はそのあいだにあるものこそ、「私」にとって重要で、「私がいる社会」を形成する、大事な要素であるはず。

「皮膚とこころ」では、そんな心と体のはざまにあるものを、さまざまなテーマから医師監修のもとメールマガジン形式で不定期でお届け。当事者へのインタビューや独自取材、調査を通じて、当事者が、自身の悩みについて考え、主体的に医療行為を求める手助けとなるような情報発信を行なっていきます。

メディア指針

形成外科、皮膚科領域と精神衛生に関連する情報を、科学的エビデンスとともに提供し、啓発・啓蒙に尽力する。また、統計的調査にあらわれにくい当事者の声、質的調査・研究を取り入れ、当事者主体の医療行為を考える場を提供すること。

こんな方におすすめ

「皮膚とこころ」では、下記の三つのカテゴリーに分けて限定記事をお届けします。

  • 誰でも:皮膚とこころをテーマに、最新トピックやニュースをお届け。

  • メンバー限定:皮膚とこころをテーマにした、独自のインタビュー記事や調査結果を配信。

  • 協会サポートメンバー限定日本自傷リストカット支援協会メンバー限定記事。自傷行為や心の深い悩みを持つサポートメンバーに向けて、日々に役立つ情報やお役立ち記事をお届け。

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執筆者

医療監修:きずときずあとのクリニック院長 村松英之

形成外科医として、きずときずあとの治療をメインに診療しています。主に外傷・皮膚や皮下の腫瘍・生まれつきの異常・あざ・ほくろなどの治療や、肌管理、レーザーなど美容外科領域をカバーし、患者さんのQOLの向上に努めています。2017年にきずときずあとのクリニックを開業して以来、怪我、やけど、そして傷跡で悩む患者さんに安心と勇気と笑顔を届けるべく、真摯に治療を行っていきます。日本自傷リストカット支援協会 代表理事。近著に『自分を傷つけることで生きてきたー自傷から回復するための心と体の処方箋』(KADOKAWA)。

資格

ライター:遠山怜

penlight代表。商業作家のプロデュースを手掛け、作家と共に書籍の企画・構成・営業・編集・ライティングを行い、コンテンツ制作をトータル的にサポート。担当書籍は60冊を超えるほか、自身もノンフィクションライターとしてWEBメディア等で寄稿。2025年1月よりAddiction Reportにて、漫画『わたしはビョーキなんかじゃない』連載中。https://penlight.me/about/

ライティング担当書籍に『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』(SBクリエイティブ)、『自分を傷つけることで生きてきた』(KADOKAWA)、『レズ風俗で働くわたしが他人に本気でぶつかってきた話』(河出書房新社)など。

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本ニュースレターに関するお問い合わせは kizumuragon@gmail.com まで。

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